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熟年離婚は新たな人生のステップ!日本の女性に伝えたい新たな自由へのメッセージ

明るい顔の高齢女性

人生100年時代と呼ばれる現代、人生の後半をどのように過ごすかは重要なテーマとなっています。

特に日本の女性にとって、熟年離婚はこれまでタブー視されがちでしたが、自己実現や新たな人生のステップとして再評価されつつあります。

本記事では、熟年離婚の背景や海外の事例を踏まえ、日本の女性がもっと自由に生きるためのメッセージをお伝えします。

熟年離婚は自然な選択肢

近年、熟年離婚は世界的な現象となりつつあります。

アメリカでは、50歳以上の離婚率が過去20年で倍増し、「グレイ離婚(gray divorceという言葉が生まれるほど一般的になっています。この背景には以下の要因があります。

  1. 平均寿命の延び:人々の平均寿命が延び、60歳以降もアクティブに生活する人が増えています。人生の後半を自分らしく生きたいという願望が高まっています。
  2. 経済的自立:特に先進国では、女性の社会進出が進み、経済的に自立した女性が増えています。これにより、結婚生活に不満がある場合でも、離婚を現実的な選択肢として考えることができます。
  3. 価値観の多様化:個人の幸福や自己実現を重視する価値観が広がり、結婚に対する考え方も多様化しています。

一方、日本では依然として「結婚は一生もの」という固定観念が根強く、熟年離婚は「家庭の崩壊」や「孤独な老後」を連想させるなど、ネガティブなイメージが先行しがちです。

しかし、時代は変化しており、女性が経済的・精神的に自立し、自己実現を追求することは自然な流れとなっています。

アメリカの熟年離婚の実情

アメリカでは、熟年離婚が新たな人生のスタートとして積極的に捉えられています。

ビル・ゲイツメリンダ・ゲイツ

実業家で大金持ちで有名なビル・ゲイツの元妻のメリンダ・ゲイツは27年の結婚生活を経て離婚を決断し、その後も慈善活動や女性のエンパワーメントに注力しています。

二人は共同で設立した「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」の活動を離婚後も続けることを発表しており、ビジネス面での協力は継続する姿勢を示しています。ただ、メリンダはその後のインタビューで、「自身の癒しの旅」が始まったと感じており、今後の人生に前向きな姿勢を持っています。

この離婚は、熟年離婚が単なる失敗ではなく、人生の再出発と捉えることができる象徴的な事例です。メリンダは、個人としての自由と幸福を再確認し、今後も自立した人生を歩む決意を示しています。

彼女の離婚の決断は、アメリカで多くの女性に自己成長の重要性を示しました。

ドン・ガマーメリル・ストリープ

他にも、メリル・ストリープは、夫のドン・ガマーとの45年にわたる結婚生活が事実上終わりを迎えました。

二人は6年前から別々の生活を送り始めており、最近になってその事実が公に報じられました。

ただし、二人の間に争いはなく、「お互いを大切に思いながらも別々の道を選ぶ」という形を取っているとのことです。

この別居は、正式な離婚手続きが行われているわけではないものの、夫婦関係の終結として広く捉えられています。

ストリープはその間も子供たちとの関係を大切にし、イベントなどには家族と共に出席する姿が報じられています。

この事例は、熟年離婚が必ずしも敵対的なものでなく、お互いの幸福を優先する新しい形の関係の模索であることを示しています。

日本の女性はもっと自由に生きるべき

日本の女性も、熟年離婚を「自分のために生きる始まり」として捉えることができます。

長年、家庭や夫のために尽くしてきた女性が、自分自身の人生を見つめ直し、自己実現の道を歩むことは自然な選択肢です。

退職夫症候群とは?

日本では、「退職夫症候群」(主人在宅ストレス症候群)が深刻な問題となっています。

退職夫症候群(主人在宅ストレス症候群)は、日本の高齢夫婦に見られる特有の現象で、長年仕事に没頭してきた夫が退職後に家庭にいるようになったことで妻が強いストレスを感じる状態を指します。

この症候群は1991年に精神医学者の黒川信雄によって提唱され、多くの女性に身体的・精神的な健康問題を引き起こすことが報告されています。

退職夫症候群の具体的な症状として、うつ病、皮膚炎、喘息、高血圧などが挙げられ、これらは夫の存在が生活のペースを崩したことによるストレスが原因とされています。

長年、家庭を支え、独自の生活リズムを持っていた妻が、退職した夫の世話に追われるようになると、夫婦の関係がぎくしゃくし始めます。

夫が退職後、家にいる時間が増えることで、妻がストレスを感じるケースが多く報告されています。このような状況から解放され、自分のための時間を持つことは、心身の健康にも良い影響を与えます。

熟年離婚を新しい人生のスタートに

熟年離婚は、人生を再定義するチャンスです。離婚後に新しい趣味や仕事に挑戦し、自分自身の時間を楽しむことで、これまでにない充実感を得ることができます。

高齢になってからでも、様々なことに挑戦する人たちがいます。

80代でアプリ開発を学んだ女性

画像引用元:gooday.nikkei.co.jp

若宮正子さんは80代でアプリ開発を手掛け、世界的に注目されました。

若宮正子さんは、81歳でスマートフォン向けのアプリ「hinadan」を開発したことで、世界中から注目を集めた日本のプログラマーです。彼女は「世界最高齢のアプリ開発者」として、AppleのCEOティム・クックからも称賛されました。

若宮さんがプログラミングを始めたきっかけは、高齢者向けのゲームが少ないと感じ、自分で作ることを決意したことでした。彼女はプログラミングの基礎を学ぶためにSwiftという言語を学び、友人やオンラインのメンターのサポートを受けながら、半年かけてアプリを完成させました。

また、彼女は高齢者向けのIT普及活動にも積極的に関わり、Appleの開発者会議に特別ゲストとして招かれるなど、その活動が大きな影響力を持つようになりました。若宮さんは「ITは高齢者にとっても可能性を広げるツールである」と語り、プログラミングを通じて新しいことに挑戦する大切さを伝え続けています。

彼女の活動は、年齢に関係なく学び続けることの価値を示し、多くの人にインスピレーションを与えています。

新しいことを始めるためのステップ

とは言っても、なかなか新しいことに挑戦するには勇気が必要です。何に挑戦するのか、誰に学ぶのか、どうやって始めるのか、などなど様々な壁があります。

でも大丈夫!

「挑戦したい!」という強い意志さえあればなんとでもなります。

計画的なステップを踏むことで、不安を減らして挑戦しやすい環境を作っていくことが大切です。以下は、挑戦を成功させるための具体的なステップです。

1. 興味を見つける

まず、自分が興味を持っていることをリストアップします。

例えば、語学、コーディング、芸術活動、旅行など。

好奇心を起点にすることで、モチベーションが続きやすくなります。

2. 小さな目標から始める

いきなり大きな目標を立てるのではなく、「1日30分勉強する」など、達成可能な小さな目標を設定します。

「hinadan」アプリを作った若宮正子さんも、小さなアプリから始め、着実に進めました。

3. 学ぶ相手やコミュニティを見つける

オンライン学習プラットフォームや地域のサークルに参加し、同じ目標を持つ仲間と学ぶことは効果的です。

4. 失敗を恐れない

最初は失敗を前提にし、「うまくいかなければやめてもいい」と考えます。これは「やってみる」精神を育てます。

5. 一歩ずつ進める

例えば、新しい言語を学びたい場合、まずはアプリを使った日常会話から始めると良いでしょう。旅行やオンライン交流でその言語を実践する機会を見つけることも効果的です。

6. 結果を共有する

進歩や成功をブログやSNSで発信することで、モチベーションを維持できます。若宮さんも、成果を周囲と共有しながら次の挑戦に進みました。

おわりに

日本の女性も、自分の幸福を優先することを恐れないでください

熟年離婚は決して恥ずべきことではなく、新たな人生への扉です。社会の偏見や周囲の反応に惑わされず、自分自身の人生を大切にしてください。

今からでも、自分のために生きることを選ぶのに遅すぎることはありません。

熟年離婚は、人生の終わりではなく、新たな始まりです。

多くの女性が自分の可能性を再発見し、充実した人生を送っています。

あなたも一歩踏み出して、自分らしい人生を手に入れてみませんか?